こんにちは。
上杉惠理子です。
新型コロナウィルス感染予防で
東京含め7都府県で
緊急事態宣言が出された最初の週末。
2020年4月12日の午後
伝統工芸を学ぶ時間をご一緒にとお誘いし
ZOOMで<明日への扉>を見る会 を開催しました♪
もう10年以上制作されている番組。
これまでに126名の
伝統工芸の職人さんが登場されています。
それぞれの伝統工芸の技術・手法
特に技術が光る点
若い職人さんの生き方や志まで
丁寧に取材されていて、私も大好きな番組です。
ひとりで見てもいいけれど
せっかくならみんなで見て
感想をシェアした方が楽しい!と思いつき
昨日、7名の方とzoomで見る会をしました。
昨日見た動画は
岐阜県 の美濃手漉和紙職人
千田崇統さん
山形県の草木染織家
山岸久子さん
お二人をそれぞれ取材した動画でした。
天然の楮を使い
昔ながらの手仕事でつくる「本美濃紙」は
国の重要無形文化財に指定され
ユネスコ無形文化遺産にも登録。
紙漉きの前段階、
「ちりとり」の工程を
私今回初めて知りまして
これがとても印象的でした。
「ちりとり」は
紙の原料となる、
皮をはいだ楮の白い部分から
細かな不純物を取り除く工程。
楮を浸けた大きな水槽の前にしゃがみ
手と目で丁寧に楮をチェックして
ちょっとした変色部分などを
全部取っていくのです。
真っ白な美しい和紙を漉くために
この工程がとてもとても大事!!
そしてものすごく大変…!!
寒い冬、冷たい水の中で一日中
ちりとりをするのは本当に大変。。
草木染織家の山岸久子さんの
美しいきものを作り上げるお仕事も
一年の大半は
お蚕さんを育て
紅花など染料となる草木を育てる
畑仕事で過ごすそうです。
そして、紅花の赤で染め上げる寒染は
冬の早朝、工房側を流れる流水で
糸を水に晒すことでより発色を促すとのこと。
冷たい冷たい水の中
糸を切らないよう素手で行うお仕事です。
紙漉きなら、最後の流し漉きの段階
きものでも、最後の織り上げる段階が
注目されがちですけれど、
その前の素材と向き合う工程が
ものすごく大事なんだなと再確認しました。
私の仕事で
「ちりとり」にあたるのは
どの部分なんだろう
…と考えてみたり。
自分の仕事と照らしあわせて
考えるキッカケをいただきます。
コロナ予防で
歌舞伎座も落語会もおやすみ。
外出すらもままならない。
きものを始め
伝統工芸・伝統文化の世界でも
大変な状況が起こっています。
私ができることは
限られているけれど
前向きな情報発信をすることは
続けていきたい。
アフターコロナに生き残ったら
何を大切に、何とともに生きていくか
皆とともに考える時間にしたい
…と思っています。
和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
上杉 惠理子
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