きもののお悩み

半衿を付け替えるのが大変!!どうしたら楽に、半衿を替えて楽しめますか?

こんにちは。
上杉惠理子です。

今日は、きものを着始めたばかりの方から、半衿のご相談をいただきました!

えりこさん、半衿はどのくらいの頻度で付け替えてますか???半衿の付け替え…大変ではないですか〜涙

この記事では、きものを着るときのお悩みのひとつ、半衿の付け替え&長襦袢の洗濯問題についてまとめます。

半衿は何のため?もともとはとても合理的なアイテムだった!

半衿(はんえり)というのは、きものの下に着る長襦袢につける衿のこと。


きものの内側から見える衿ですね♪ 

もともと長襦袢は「きものと素材を揃えることがベスト」とされてきました。同素材で揃えると足さばきがよいため、特に冬場は同素材の方が静電気が起きにくいためと言われています。

なので、絹のきものには、絹の長襦袢を。ウールのきものには、ウールの長襦袢を。夏の麻きものには、麻の長襦袢を。…と合わせるものと一昔前は教えられました。              

ところが、メインとなるの長襦袢は 絹が水分で縮みやすいため自宅でじゃぶじゃぶ洗うことができません。

そこで問題になるのが一番肌に近く、汚れやすく、目立つ、長襦袢の衿もと。

そこで、衿元を常に美しく保つために生まれたのが半衿です。

長襦袢に取り外して洗える半衿をつけ、汚れたら半衿だけ洗って、また縫い付けたわけです。つけ外しができる半衿はひと昔前まではとても合理的だったのです。

また、半衿はネックレスのような存在。

面積は小さいのですが、半衿の色やデザインを替えるだけで、コーディネートがガラリと変わります。大正や昭和の時代も、おしゃれな人は、何よりも半衿にこだわったそうです。なのでぜひ半衿は付け替えて楽しんでいただきたいです^^

きものの半衿は、ネックレスのように変えて楽しもう♪    こんにちは! 上杉 恵理子です。   小物を制するものは きものを制す!! というわけ...

ところが…!!
縫い物とはすっかり縁遠くなった現代。

この外してまた縫って…という半衿が めんどくさいことこの上ない!!  

半衿の存在がきものを着るハードルを上げる理由のひとつになってしまったわけです。。

なので、 毎日のように  きものを着ていると冒頭の「えりこさん、半衿はどのくらいの頻度で付け替えてますか???大変じゃないですか。。半衿。。」   という質問をいただくわけです。        

洗える襦袢 × 半衿  2020年夏コレクション

この半衿問題を私がどうしているかというと…  

  1. 長襦袢を洗濯機でじゃぶじゃぶと洗える素材であつめる
  2. それぞれにイメージの異なる半衿をつけておく
  3. 夏前と、秋はじめの年に二回だけ、がんばって半衿を縫って付け替える

という方法をとっています。

襦袢は麻、木綿、ポリのいずれかの素材なので 、着たら 洗濯ネットに入れてタオルや他のものとガラガラと洗濯機で洗っています。

長襦袢、といっても 自分サイズに仕立てたのはこの6枚中1枚だけ。 残りは既製品(仕立て上がり)で4000円〜12000円で買ったものです^^ 

きものと長襦袢が異素材である着心地のマイナス分は洗える手軽さによって相殺!!と思っています。

半衿をつけたままじゃぶじゃぶと洗える襦袢が6枚もあれば
半衿を変えるのは基本、年に二回です。

衣更に合わせ

6月:夏以外 → 夏の半衿に
10月:夏 → 夏以外の半衿に 

この2回だけ、それぞれ付け替えればいい。

これがかなり楽ちんでわたしはすっかりこのスタイルです。

薄物のきものの中に着る、きもの型の長襦袢 

まずこちらが麻の長襦袢。

▼半衿をアップすると…▼

麻で絽に織った布に、薄くベージュで立涌の柄が入った半衿を付けています。

これは、きっちり正統派なコーデにしたいときの半衿。

また、麻の半衿は7〜8月の盛夏のみ、という考えもあるほど真夏に涼しさを演出してくれる素材です。

麻の長襦袢はもともと夏のものですが、私は10月になったら半衿を変えて、一年を通して着ています♪

もうひとつ、きもの形の長襦袢は、ポリエステルの爽竹という素材で
水色のもの。

  ▼半衿をアップすると…▼

この半衿は格子状に透ける織り方をしたもの。丸い刺繍が大人かわいい雰囲気になります^^

夏の薄物の きものは、長襦袢の色が透けるので長襦袢の色によって雰囲気が変わります。なのでこれはお試しで水色を選んでみました。

この爽竹の襦袢はちゃんと自分サイズに仕立てていまして仕立て込みで2万円ほどでした。

筒袖が楽ちん♪♪ KAITEKI 乙女スリップ

続いてこちらが きもの やまとさんのKAITEKI 乙女スリップ。 

 ▼半衿をアップすると…▼

レースにキラキラついた半衿で華やかコーデ用です。レース半衿は基本、季節がないのでこれは夏が終わっても一年中このまま使い続けます。

この乙女スリップは最初の2枚と異なり「筒袖」という袖丈が短いタイプ。

きものの袖から筒袖が見えることがないので楽ちんで愛用しています^^
裾まわりの素材が着心地の良いポリなのも気に入っています。お値段は1枚12,000円ほどと仕立てるよりもグッとお手頃。

KAITEKI 乙女スリップが気に入ってもう一枚持っています♪

 ▼半衿をアップすると…▼

こちらのもう一枚には色違いで薄いグリーンのレース半衿を付けています。


色付きのレース半衿はその下の白い生地が見えて涼しく夏の雰囲気が大きい。なのでこの薄いグリーンの半衿は夏の間だけの楽しみ、と思っています^^

手頃な乙女スリップシリーズ

続いてこちらが、きもの やまとさんの普通の乙女スリップ。

 ▼半衿をアップすると…▼

この柄、何柄なのかしら…と調べていたら「分銅つなぎですね!」と教えていただきました。

吉祥柄の分銅つなぎを生成りの絽の生地に描いたもの。黒が効いて、個性的な印象になる半衿です。

この乙女スリップは筒袖であり、先に紹介した四つのものより身丈が短い。木綿素材でお値段4000円程度と手頃です。

ただ、これは透ける夏きものの中に着るのは不適切。短いのを中に着ているのが透けて見えちゃうから。透けにくいきものに合わせて着ます。

そしてもう一枚が乙女スリップの夏用。

 ▼半衿をアップすると…▼


最初についてくるシンプルな白いポリの絽の半衿がついています。
このまま着ても良いのですがおもしろくないんですよねぇ苦笑

ということで早速、別の半衿に付け替えたのがこちら。

他の5枚が無地や幾何模様のものが多いので何か絵柄の入った半衿を付けたいな〜とアザミの花柄の布を半衿にしました。

この夏用の乙女スリップは素材が木綿の高島縮みという、生地に凹凸がありさらりとした着心地のもの。お値段は6000円ほど。 

今シーズン、新たに購入したので着心地を試すのが楽しみです♪

便利アイテムいろいろ♪ 選択肢はどんどん広がっている

きものの中に何を着るか長襦袢問題は結構悩むもの。

お読みくださった読者さんから
早速ご感想が届きました^^

半襟と襦袢の話、
興味深く読ませて頂きました。

つまり…
「襦袢に半襟を都度付け替える」のではなくて、
「洗える襦袢に半襟を付けたまま洗濯してしまう」
のですね…!!

その発想は無かったです(@ @)

世の中気温が高くなって、昔のような着方では
行き詰まることも多くなりましたが、
半襟ごと襦袢を洗えるようにカスタマイズすれば
「着たいのに着られない」ストレスを減らせますね!

「夏用乙女スリップ」なるもの、
私も試してみようかしら?
(Mさん)

Mさん、ありがとうございます^^   

洗える長襦袢はほんっと便利ですが<絹の長襦袢 ✖️ 絹のきもの>は何よりも着心地が最高!! 私も絹の長襦袢もあり、冬など ちょっと特別なときに着ます。どちらもシーンによって使い分けていけたら良いだけ。
夏は透けるから涼しい長襦袢が嬉しいです

情報 ありがとうございます。私も今年 一枚お試しで衿秀のきらっく買ってみました衿がファスナーで取り替え可能なのですお袖もマジックテープで柄も長さ調節も可能思ったよりずっと使えてます夏も着物 楽しみたいです

(Nさん)    

Nさん、ありがとうございます^^ きらっくはこちらですね! http://www.erihide.jp/products/detail.php?product_id=19  
私はきらっくを使ったことがないのでご感想いただけて参考になります!


こちらこそありがとうございます! 他にもたかはしきもの工房さんの うそつき衿も愛用されている方が多いです。 https://www.kimonokoubou.co.jp/c/wsu_underwear/u_eri/ro

これならキャミソールの上につけることだってできますものね。斬新。

    さらに、上半身のみの半襦袢ではアヴェリさんのジュポネシリーズが良い!というお声も^^
http://avalezdesoie.shop-pro.jp/?pid=108547330

小柄で身丈の長さがなかなか合わない方、グラマラスな大胸な方は 半襦袢の方が合わせやすいですね♪      

   

きものの世界にもどんどん新しい便利なアイテムが登場しているので選択肢も広がっています。

自分の着こなしのシーンや自分のライフスタイルに合うものを選んで心地よく きものを着ていきましょ〜〜♪♪

それではまた!    

和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
主宰 上杉惠理子  

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