きものを戦略的に着こなす

会長、日本女性にどんなシーンできものを着てほしいですか?/きもの やまと 矢嶋孝敏会長 特別講義

こんにちは!
上杉惠理子です。

先日、きもの やまとの会長 矢嶋孝敏さんのお話を伺ってきました。

今回お邪魔したのは新宿西口にある文化学園大学さんの講義室。和服も含めた服飾のコースがある学校で特別講義だったのです。

以前からお世話になっている、文化学園大学の近藤尚子先生にお声がけいただき学生さんと混ざって特別講義を受けてきました^^

少し前に矢島会長の本を読んで、おもしろい方だなー!会ってみたいなーー!と思っていたのでした。

やまと、といえば今年創業100周年、呉服小売の大手さん。
デパートとか、ショッピングモールとかいろんなところにあるお店です。
高くて良いものも置いてあって私も以前は入るのが怖いと思っていました。

今回お会いした矢嶋会長は、やまとの3代目で、洋服のアパレルの仕事をしてから やまとに入った方。

ファッションとしてきものをもっと自由に楽しんでほしいとこの約20年、やまとで様々な改革をされてきたそうです。

その日の講義にもとってもおしゃれな和装で登壇されました。

浴衣はやまとの
ドゥーブル・メゾンというブランドの
綿麻、インクジェットプリントのもの。

青い丸が
むちゃくちゃ可愛い!!

帯は
沖縄・八重山のミンサー帯

履いていた雪駄は、
エイ革のものだそうです^^ 

会長、かっこいいわー!と、ときめきながらお聞きしたのでした^^

今日は講演会の中から
矢嶋会長の言葉を
二つお届けしたいと思います。

”衣、服をまとうという行為は人間だけなんです”

衣食住
私たちが生きるために
絶対に欠かせない3つですが

食と住は
他の動物もする行為です。

確かに、犬猫も鳥もどんな動物も
必ず何かをエサにするし、
鳥やアリとか
巣を作る動物もいっぱいいます。

だけど「衣」は
人間だけ。

そういえばそうですよね!

服を着ることは
人間と動物の決定的な違い

とても人間らしく
むしろ、人間が人間であるための

文化的な行為
と話してくださいました。

そして…

”服は、カップラーメンきものは、家庭料理!”

カップラーメンは
お湯を入れて3分待てば
必ずみんな同じ味になりますよね。

家庭料理の肉じゃがは
同じお母さんが作っても

材料の新鮮さ
具の火の通り具合
味付けのさじ加減…

で、前回と全く同じにはならない。
厳密には何か違う。

洋服は、人間が着なくても
もうフォルムが決まっているので
着ちゃえば毎回同じ。

きものは、着るときに
最後のフォルムが決まります。

裾の長さ
衿の開け具合
帯締めの高さ
帯揚げの分量

紐の高さもきっと厳密には
毎回1〜2mmずれている。

だから、きものを着る前に
着付けの方法を知る
という最初の一歩が
必要になるんですけどね。

どっちが良いとか悪いとかではなく
どっちにも良さがあるし、
どっちもあって良い。

ですが、忙しい現代の生活の中で
きものは、とても大事なことを
教えてくれます。

どんなにコンビニが便利でも
どんなに外食が美味しくても
たまには手料理が食べたくなるのと
とても似ています。

服をまとうこと
しかも、きものを着ることは
とても人間的な行為なのですね。

私はきものの
こういう人間的なところが
大好きなんだなぁと
しみじみ感じていました^^

そして講演会が終わった後
会長に質問してきました。

会長、今の日本女性に
どんなシーンで
きものを着てほしいと思いますか?

会長のお答えは
何だったでしょう??^^

会長のお答えは…

きものを着る機会がない
って、みんな言うもんね。

でも、そうじゃないんだ。

きものを着る
特別な機会があるんじゃなくて

きものを着ることで
特別な時間にするんだ。

いつも使う駅の改札だって
きものを着て通れば
ちょっと違うはず。

いつも会う彼と
きものを着て会えば
絶対に特別なデートになるよ。

…会長、同感です!!

私もきものを着始めたとき
なんでもない おやすみの日に
きものを着ていました。

きものを着て
大きな駅に出て(当時は名古屋駅)
本屋さんに行って
カフェでランチしながら
買った本を読んで
呉服屋さんをのぞいて
デパ地下で夕食買って
帰ってくる。 以上!

そんななんでもない休日も
きものを着ると
仕事の日とは全く違う
充実した1日になるのですよね。

私たちの日常を
特別にしてくれる

いつもの私を
主役にしてくれる

きものは
日本女性の最強の勝負服!!

(実は男性も^^)

特別講義の後
近藤尚子先生のお取り計らいで
お茶もご一緒させていただきました^^

熱く、きもののこれからについて
ディスカッションしてきました!

きものは
本当に広くて、楽しい世界。

いつか、を 今、に変えて
きものを着こなそうと
一歩踏み出す女性を私は引き続き、
全力でサポートしていきます^^

矢嶋会長、近藤先生、
ご一緒したみなさま、
素晴らしい機会をありがとうございました!

ご感想をご紹介します^^

この矢嶋会長の講義レポに、メルマガ読者さんからご感想をいただきました^^ ご紹介させていただきますね!

まずは、1通目。

ーーーーー

楽しく拝見しております。

今日のメルマガ
やまと会長の講義!!

うらやましい〜〜でした。

私も彼のキモノに対する
姿勢と努力に共感して、
尊敬しております。

スゴくおもしろかったのでは??

シェアしてくださって
ありがとうございます。

(Oさん)

ーーーーー

こちらこそご感想を
ありがとうございます!

矢嶋会長、
お話もとても上手で
おもしろかったです。

今も全国のきもの産地を回ったり
こうして講演をしたり
とてもお忙しく動かれているそうなので

お話を聞ける機会があれば
ぜひ行かれてみてくださいね!

そして二通目。 

ーーーーー

上杉さん、おはようございます!
初めて感想メール送ります。

いつも楽しく拝見
&学ばせて頂いています。

私も今日の
メルマガを読んで、納得です。
上杉さんや講座の先生のような事を
思っていたので、とても共感しました。

近所のスーパーに出掛けるとか、
ちょっとカフェに行くだけで
私も着物を着るのです。

そうすると、
『今日は何かあるんですか?』
って聞いてくる人もいらっしゃるんです。

着物や浴衣は、
何か特別な事がある時に着る
というイメージがあるみたいです。

毎日特別な事がある訳ではない
となると、

なかなか着る機会がないですよね。

普段から着物を着ると、

それだけで何だか
所作も変化するし、

見える景色も変わって見える

から不思議です。

着物を着るのが
日常になれると良いな
っていつも思います。

これからも上杉さんのメルマガを
楽しみにしています。

(I さん)
ーーーーー

初めてご感想を
書いてくださったとのこと
とても嬉しいです!!

きものを着ると
見える景色も変わる

というIさんの言葉に
ウンウンと頷いてしまいました。

私も同感です^^

きものを日常に取り入れ
自分で日々を特別にする

最初は勇気が要るかもしれませんが
ぜひ多くの方に
きものを着こなすことで
人生をもっともっと豊かにしてほしい
と思っています。

上杉惠理子


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