きものができるまで

大島紬を織ってみた!…3mmだけ♪

こんにちは^^
上杉惠理子です。

 

私も私の生徒さんもいつもお世話になっている
銀座もとじ 大島紬店さん。

こちらでは大島紬の高機(たかばた)があり
織り手の方がこの銀座で
数ヶ月かけて織っています。

 

ここ数ヶ月かけて織っていらっしゃったのが
紫の糸で細かい絣が散りばめられた蚊絣の白大島。

▼拡大すると…▼

 

無地のように見えて
細かい柄がずっと続いています。

 

この白大島の糸は
世界最高級のプラチナボーイ、
染めは泥大島のような柔らかさを白でも生み出した
益田織物さんの白恵泥。

 

▼プラチナボーイについてはこちらの記事をどうぞ!

銀座もとじ 店主 泉二弘明様 単独インタビューをさせていただきましたこんにちは! 上杉 惠理子です。 私の初めての著書 『弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門』 ...

 

 

 

商品となる反物分が織り上がり
まだ糸が残っていたので
その残りの糸を使って お客様に機織り体験してもらおう!
と、もとじさんが企画してくださいました。

https://www.motoji.co.jp/oshimatumugi-weaving-201910/

 

 

10日ほど前にこの企画を知りまして
もちろん私は

「やるやる♪ やりたーい!!(*^◯^*)」と予約。
20日の13時から30分、体験させていただきました。

 

るんるん♪楽しみに伺ったわけなのですが
体験してみた感想を一言で言うと…

 

ものすごーーーく!!
たいへんだったーーー!!!

 

 

大島紬を織る過程にも
大きく3つの仕事があります。

 

 

① 杼(ひ)をタテ糸の間に投げて
 ヨコ糸を通し、絣を合わせながら織る。

 

横糸通して足を踏み替えてトン、
横糸通して足を踏み替えてトン

…が基本の織り方。

 

 

大島紬は、
先に糸に柄をつけてから布にする<織り>のきもの。
糸に先につけた柄を「絣(かすり)」といい
織りながら柄を合わせることを「絣合わせ」といいます。

 

しかも大島紬はこの絣が細かく、
糸を通すたびに、糸一本ずつ、絣を合わせていきます。

 

 

 右手人差し指で押さえたところから
 柄が入った糸を左手で引きながら
 柄を合わせているとこ。。
▼▼▼

 

しかも白地の白大島は
思い切り光を反射するため眼に負担が大きい。

 

織り手さんによっては
濃い色の大島紬はできても
白大島を織ることができない方もいるそうです。

 

乱視もちの私はもう
最初から目がチカチカ…!!!笑

 

 

② 縦の絣糸を調節する。

この絣はきちんと合うと
小さな小さな十字になります。

といっても細かいですから
織っていると、Tとか逆Tになったりするんですね。

 

しばらく織ったら
絣のT を +にするために
目打ちを使って、タテ糸一本ずつ
引き上げるという「つくろう」仕事をします。

これがね、、もう大変!!
狙っていた糸を一本ずつ拾えない!!

 

しかも、前かがみになるので
首が痛い…!!! 

 

 

織り手さんの仕事は
根気があれば誰でもできる
と伺ったことがあり

慣れればできるようになるそうなのですが
いやぁもう、、

 

たいへーーーん!!!

 


たいへーーーん!!…と叫ぶわたし。笑

 

 

③ 縦の絣糸を引っ張り直す。

②で縦糸をちょいちょいと引っ張るので
縦糸の引きの強さが変わりますね。

なので、絣の入った縦糸を
高機から外してもう一回引っ張ってかけ直す
という仕事をします。

 

つげ櫛で糸を梳かしてから
しっかり引っ張って機にかけ直します。

 

私もやらせていただきましたが…ゆるっ!!
結構、力がいる仕事なのですね。
(織り手さんにやり直ししていただきました笑)

 

この①〜③を繰り返しながら
12〜13mの反物を織っていくわけです。

 

集中していたのか
気がついたら体験の30分が
あっという間に過ぎていてびっくり!!

 

 

ですが、
3mmくらいしか進みませんでした。。笑

 

 

 

私は以前からこちらの大島紬店さんに
銀座に来るたびに寄らせていただいて
織り手の清田さんのお仕事を拝見しながら
おしゃべりしていました。
ですが見ているのと、
実際にやってみるのでは本当に大違いでした。

 

 

前に、沖縄の工芸展で
木綿の花織を体験した時は
私でも30分でコースターを織ることができました。

 ▼花織体験をした記事はこちら▼

こうやって織るのね!〜読谷花織を体験してみました〜 こんにちは! 上杉惠理子です。 昨日9月6日から8日までの3日間 東銀座の時事通信ホールで 沖縄の工芸展が開...

 

そのときのことと比べて考えてみても…
大島紬は すごい仕事なんだなと
再確認させていただきました。

 

 

こうやって織っているんだ。

 

自分で手を動かしてみるからこそ
わかることがある。

 

 

 

大島紬は数十年前、一時期本当に人気で
生産量も多く、たくさんの織り手さんがいました。
私も生徒さんのご実家で
きものが入ったタンスを開けると、
大島紬が一枚、二枚必ず出てきます。

 

 

その大島紬も
こうして織られたもの。

 

 

私も祖母の形見の大島紬を持っていて
秋から春にかけて よく着ているのですが
それもものすごく柄が細かいんですね。

 

こうやって織ってくれた方がいるんだなと思うと
ますます愛おしい一枚になります。

 

 

つくってくださって、ありがとう

私の元にきてくれて、ありがとう。

 

 

きものができるまでを知るからこそ
手元のきものがますます特別になる。

そんな愛を持って
きものを楽しみ愛する人が増えたら
とても素敵な世界になるんじゃないかと思っています。

 

 

銀座もとじさま
いつも貴重な学び、気づきの場を
ありがとうございます。

 

 

和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
上杉 惠理子

 

 

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