こんにちは!
和装イメージコンサルタント
上杉 惠理子です。
この記事では
【きもの事はじめ
〜まずは、着てみよう!〜】
として、きものの基本を
お届けしています。
タンスのきものや小物を
自分で一式まとめて持って行って
誰かに着せてもらい
お友達とお食事に行く
というシーンを想定し、
用意するもの&チェックすること
をまとめます。
きものを着るのに
必要なもの一式については
コチラの記事を参考にしてくださいね!
今回のテーマは…
きものと帯の種類
「きもの」
と一言で言っても
コモンやら
トメソデやら
ホウモンギやら
・
・
・
いくつか種類があります。
そして、
ジーパンとロングドレスでは
着ていくシーンが全く違うのと同じように、
きものの種類によって
カジュアルからフォーマルまで
<ランク>が変わります。
ご実家のタンスに入っている きものや帯が
どの種類か見極められることを目標に
ぜひ読んでみてください^^
「コモン??」「ホウモンギ?」
きものの種類を見極めよう♪
きものを種類別に
<ランク>が高い順に並べてみると…
【フォーマル/格が高い】
↑ 留袖(とめそで)
↑ 振袖(ふりそで)
↑ 訪問着(ほうもんぎ)
↑ 色無地(いろむじ)
↑ 小紋(こもん)
↑ 紬(つむぎ)
↑ 木綿、ウール、浴衣【カジュアル/格が低い】
という あなたのために^^
□留袖(とめそで)
黒地の黒留袖(くろとめそで)は
既婚女性の第一礼装。
結婚式でお母さんと仲人さんが
着る衣装ですね。
黒ではない色の留袖は
色留袖(いろとめそで)といい、
既婚女性がご親戚の結婚式に出たり
お祝いの席にふさわしい衣装です。
未婚、既婚問わず着られる礼装です。
そでを含め、上半身に柄がなく
すそ周りにだけ
絵が繋がって入っていること。
繋がった模様を
絵羽(えば)模様と言います。
留袖の語源は
結婚後に振袖の袖を
留めて(切って)着たから
留袖というんだという説があります。
□ 振袖(ふりそで)
成人式に着る衣装、といえば、
絵がなくてもイメージができますよね^^
着たときに
袖が裾ほどに長い振袖は
未婚女性の第一礼装です。
だから、人生の節目である
成人式に着ます。
成人式のほか、
学校の卒業式や
お友達の結婚式に参列するときに
着ることがほとんど。
自分の結婚式の
お色直しにも着ることができます。
留袖の次に、
格のあるきものです。
絵羽模様が入っていて、
訪問着は上半身
袖と左胸にも柄が入っています。
フォーマルからセミフォーマルまで
華やかな場に着られるきものです。
もあります。
訪問着ほど
絵は繋がっていないものの
一色で染めたきもの。
柄が織り出されています。
訪問着の次に格が高く、
さらに
背中に「紋」が入った色無地は
訪問着と同じ格の高さになります。
セミフォーマルのパーティ、
紋が入っていれば結婚式の参列、
お子さんの学校行事にもふさわしい
きものです。
□小紋(こもん)
きもの全体に染められたもの。
柄は一枚絵のように
繋がってはいません。
格は下になり
柄によって
合わせる帯によって
カジュアルから
ちょっとしたパーティまで
着られるきものです。
洋服のワンピースと
同じように
どんどん着ていきたい
きものですね!
□ 紬(つむぎ)
ここまでご紹介した きものは
白い絹糸を、布にしてから
染めたり絵を描いたきもの。
紬は、
糸の状態で先に染めてから
布に織り上げた
「織り」の きものです。
「織り」の きものでも
絵を描いたような
柄のものもあるので
よく見てみてくださいね!^^
染めのきものよりも
カジュアル、格が下となり
お祝いの場には控えます。
…とお話してきましたが
お手元のきものが
どの種類になるか
見極められそうでしょうか!?
今回お伝えしている
タンスのきものや小物を
自分で一式まとめて持って行って
誰かに着せてもらい
お友達とお食事に行く
というシーンであれば
華やかな小紋や、
キレイな色合いの紬が
良いと思います^^
もし色無地や訪問着しかない、
ということであれば
もちろん、それでも大丈夫です。
「ナゴヤ帯」って言われたけれど
帯ってひとつじゃないの??〜帯の種類〜
きものの種類に続いて…
帯にも種類があります。
帯を種類別に
<ランク>が高い順に並べたものがコチラ↓
〜〜〜〜〜〜〜〜
【フォーマル/格が高い】
↑ 袋帯(ふくろおび)
↑ 名古屋帯(なごやおび)
↑ 半幅帯(はんはばおび)
↑ 兵児帯(へこおび)
【カジュアル/格が低い】
順番にお話しますね!
⬜ 袋帯(ふくろおび)
幅約30cm、
長さは420cm前後ある帯です。
基本の結び方は
背中に四角い「お太鼓」を作ります。
袋帯の場合は、
お太鼓部分の布が二重にかさなる
「二重太鼓」という締め方をします。
良いことが重なりますように…
という想いを込めて
お祝いのシーンで締めることが基本。
なので、柄も古典柄のおめでたい柄や
金銀キラキラ豪華なものが多い、
TPOのランクが高い帯です。
自分で着付けをするときは
袋帯は「二重太鼓」にしますが、
着付け師さんに頼む場合は
飾り結びもできる帯です。
ちなみに最近は
「洒落袋(しゃれぶくろ)帯」
という帯もたくさん出ています。
これは袋帯の長さだけど
柄がそれほど豪華ではないもの。
いつもより おしゃれに
普段着を着こなしたい
ときに合うデザインの袋帯です。
通常の豪華な袋帯は
とっておきのお祝いシーンに
残したいところですが、
洒落袋帯はもっとカジュアルシーンから
どんどん締めてOKです。
⬜ 名古屋帯(なごやおび)
名古屋帯は
カジュアルシーンから締められて
色も柄も多彩で
いろいろなものがあります。
(写真3本の帯は、どれも名古屋帯です)
袋帯との決定的な違いは
長さ約360cm前後と
袋帯より短いこと。
締め方が「一重太鼓」という
背中のお太鼓の布が
一枚になる締め方をします。
②名古屋帯 と ③袋帯
の違いは、
柄の豪華さで
だいたいわかるようになりますが
長さをみるとはっきりします。
そして
袋帯と名古屋帯で
背中に四角いお太鼓を作る
結び方の場合は
帯枕(おびまくら)
帯揚げ(おびあげ)
帯締め(おびじめ)
の3つの小物が
必ず必要になります。
⬜ 半幅帯(はんはばおび)
半幅帯は、
浴衣でよく使う帯です。
約15cm幅と細く、
長さが350〜420cmあります。
明らかに夏の柄や、
麻などの夏の素材でなければ
カジュアルシーンの きもので
一年中、締められる帯です。
⬜ 兵児帯
くしゅくしゅっとした
柔らかい布の帯です。
もともとは
子どもの浴衣帯でしたが
最近は「大人浴衣用」として
シフォンのもの、木綿のもの、
いろいろなデザインが出ています。
特定の結び方がなく
リボン結びで簡単に締めても良いですし
アレンジを楽しむのも良い帯です。
私も夏のパーティシーンによく使います。
https://test.kimono-strategy.com/?p=563
(ご参考まで〜)
今回お伝えしている
タンスのきものや小物を
自分で一式まとめて持って行って
誰かに着せてもらい
お友達とお食事に行く
というシーンであれば
TPOとしては
できれば 名古屋帯で行きたいですが
洒落袋や半幅帯も大丈夫ですね。
豪華な袋帯は
周りの方が緊張していそう!
TPOが合っているかどうかだけでなく
このきものと帯なら
お相手にどんな印象を届けるだろう
と考えてみると
選ぶチカラが磨かれていきますよ^_-☆
きものは日本女性の最強の勝負服!
和装イメージコンサルタント
上杉 惠理子
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