きものができるまで

2020.7.24世界のKIMONO完成を祝して 〜イマジンワンワールド KIMONOプロジェクト〜

 

こんにちは。
上杉惠理子です。

 

昨日は
2020年7月24日でした。

東京五輪の開会式が
行われる予定だった日。

 

 

アスリートの方々や
運営に携わってきた方々
ボランティアとして
参加するべく調整されてきた方々。

 

いろいろな課題も吹き出し
オリンピックという巨大ビジネスを
思い知らせれるシーンもたくさんあったけれど

この日を目指して
損得なしで純粋に
走り続けてきた方々に想いを馳せます。

 

 

 

その中で
夢を掲げて全力で
この日を目指してこられた方々を
ご紹介させてください。

 

 

一般社団法人イマジン ワンワールドの
KIMONO プロジェクト 

https://www.piow.jp/

 

 

世界の国地域それぞれを描いた
振袖と帯のKIMONO をつくり
世界中の人たちを迎えたい。

 

 

開会式の参加国名を持つ人が
それぞれこのKIMONO を着て
選手団を迎え入れて、

そしてみんなで手を繋いで
ひとつの輪をつくり
世界は一つになれると
日本からメッセージを発信したい。

 

 

そんな夢を描いて
2014年から
世界のKIMONOを制作してこられ

全て完成し
昨夜24日20時から
全てのKIMONOを紹介する
動画が公開されました。

 

 

ぜひ。

まずは見ていただきたい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=jjD06pnb1aE&t=3s
2020.07.24
【The dream comes true】
KIMONO PROJECT 全426点完成!
Imagine One World
『世界はきっと、ひとつになれる。』

 

 

 

入場の順番に沿って
五輪に出場する国地域全て。
難民選手団のKIMONOもあります。

 

再生速度を落として
0.5倍速あたりで見るのがおすすめ^^

 

 

そして
2019年東京キモノショーでの
ショーの動画もアップされているので
こちらも合わせてご覧になってみてください^^ 

https://www.youtube.com/watch?v=L9x1K4x2FJ8&t=708s

 

 

きものは
絵画を身にまとう衣装なのだと
しみじみ思います。

 

 

 

私がこのプロジェクトを最初に知り
完成していたKIMONO の展示を
見に行ったのが2016年の夏でした。

当時はまだ10数カ国分しか
出来上がっていなかったと思います。

 

 

その後、
クラウドファンディングに参加したり、
イベントでお手伝いさせてもらったり、
微力ながらご一緒させていただきました。
(お片付けを手伝って
 畳ませてもらったこともあるの♪♪)

 

 

私がこのプロジェクトに
心動かされ応援している理由は
大きく3つあります。

 

 

ひとつは
KIMONOは世界中の国・地域の魅力と
出会うキッカケを作ってくれるから。

 

こちらはジョージアのKIMONO
  ▼▼

 

 

 

KIMONO は
一カ国ずつ各国の大使館と話をして
「描いて欲しいもの」
「描いて欲しくないもの」
をヒアリングして
その国の自然や文化を
美しいデザインを起こしています。

 

 

KIMONOを見て
「そうそう、そのイメージだよね」
と納得するものもあれば

「そうきましたか!意外!!」
とびっくりすることも。

 

そもそも、
そういう国地域があるのね!
KIMONOを見ながら初めて知ることも
たくさんあります。

 

 

そうして出来上がったKIMONOは
同じカタチなのに
驚くほど個性豊かで
世界の多様性に心奪われます。

 

 

昨年のラグビーW杯の
開会式のプレセレモニーにて。
 ▼▼▼

 

 

 

ふたつめは
伝統工芸 きものの技術を
残すことになるということ。

 

 

予算は等しく一カ国200万円。
振袖に100万円、帯に50万円、
そのほか様々な経費に50万円。

 

きものは高価と言われますが
一般に販売されているものの制作原価は
実はそこまで高くありません。
売値100万円でも原価は20万円程度
ということもよくあります。
(それだけ流通やその後にかかるのですね)

 

制作原価に
振袖に100万円、帯50万円もかける
仕事ができること自体が
なかなかないこと。

 

だからこそ
それぞれの産地の職人さんたちが
持てる技術全てを注ぎ込んで
つくってくださっている。

 

中にはもう
このKIMONOを制作後に
亡くなってしまった職人さんもおられます。

その人しかできなかった貴重な技法が
KIMONO に残ることで
わずかでも復活の道を残すことができる。

 

これはものすごく大きな
価値だと思っています。

 

 

そしてもうひとつの理由が
夢って本当にかなうんだと
ものすごく大きな勇気をいただける
プロジェクトだから。 

 

予算は等しく一カ国200万円で
200カ国以上だから…
ざっと4億円以上のプロジェクトです。

 

 

この夢の種を植えたのは
高倉慶応さんという
福岡県久留米の呉服屋さんの
旦那さんなのです。

ビートルズや洋楽大好きで
家業の呉服屋を継いだおじさまの
想い一つではじまりました。

 

 

個人の寄付から
身近な中小企業から
誰もが知っている大企業にも

スポンサーをお願いして
全て民間からの寄付を集めてこられました。

ショーを開催するにも
モデルさんはもちろん
着付けやヘアメイクさんも
全てボランティアです。

 

 

 

2018年3月には
高倉さんをお招きしてお話を伺う
トークイベントを開催したんですよね。


なつかしい写真だ…笑

 

 

もし高倉さんが
「世界のKIMONOをつくって
 おもてなしをする」
までしか言わなかったら
ここまで大きくならなかったのではと思います。

 

その先にもう一歩。

「そうすることで
 Imagine one world.
 世界はひとつになれると伝えたい」

と掲げたことが
多くの方を動かしたのだと思います。

  

 

Imagine one world.

 

このメッセージに
たくさんのボランティアの方が集まり
たくさんの寄付が集まり

日本中のきものの
職人さんや染織メーカーが
腕をふるってこられた。 

 

 

夢を描き、育て、広げ、実現するプロセスを
このKIMONOプロジェクトさんに
目の前で見せていただいています。

 

 

2020年7月24日
この日をひとつの目標に走ってこられた
KIMONO プロジェクトのみなさまに
心からお祝いと感謝を。

 

おめでとうございます。

本当に、お疲れ様でした。

 

 

思っていた
2020年7月24日ではなかったけれど
全てのKIMONOが完成し、

 

五輪にこだわらず
このKIMONOが活躍する場は
これから多くの可能性が
開かれたのではと思います。

 

 

まだ寄付を集めたり活動は続いていくとのこと。
私も微力ながら関わり続けていきます。

 

 

 
和創塾
〜きもので魅せる もうひとりの自分〜
主宰 上杉惠理子  

 

 


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